プラセンタ注射(メルスモン・ラエンネック注射剤)の在庫がない?
更年期障害や乳汁分泌不全の治療、また肝機能の改善として保険適用で接種できるプラセンタ注射。
美容の目的でプラセンタ注射を接種している方も多いかと思います。
2023年2月現在「プラセンタ注射の在庫がなくなってきている」・「プラセンタ注射の入荷は未定です」といったお知らせを、かかりつけのクリニックから受け取ったという方が増えています。
ではどうして、プラセンタ注射の在庫がなくなってきているのでしょうか?
そこで、女性ホルモンバランスプランナー®である私、石井理夏(いしいあやか)が、プラセンタ注射の在庫がなくなってきている現状と、私自身のプラセンタ注射の体験について、お話いたします。
プラセンタ注射の在庫がなくなってきている原因は?
2023年2月現在、プラセンタ注射の在庫が品薄になって、接種しにくい状況が起こっています。
その原因をお伝えするには、まず、プラセンタ注射の種類をご紹介する必要があります。
プラセンタ注射にはメルスモンとラエンネックの2種類があります。
1)メルスモン(注射剤)(メルスモン社製)
効能・効果:更年期障害・乳汁分泌不全
2)ラエンネック(注射剤)(日本生物製剤社製)
効能・効果: 慢性肝疾患における肝機能の改善
※美容形成(シミ・シワ・ニキビ等)に一部使われていることでも知られています。
このメルスモンとラエンネックという2種類のプラセンタ注射が、現在、病院やクリニックで在庫が品薄になってきており、その主な原因は、注射剤の種類によって異なっています。
メルスモン(注射剤)は、どうして在庫がなくなってきている?
2023年2月に、メルスモン注射剤を製造するメルスモン製薬株式会社が、メルスモン注射剤の出荷停止を通達しました。
この通達によると、今回の出荷停止は、メルスモン製薬会社による製造販売承認書の変更手続きによるものであり、製品の品質・安全性には影響はないとのことです。
しかしながら、この製造販売承認書の変更手続きには1年ほどの期間を要し、メルスモン注射剤の出荷再開の目処は、2024年2月中旬頃となっているようです。
そのため、各病院やクリニックが現在までに保有しているメルスモン注射剤の在庫がなくなってしまった場合、メルスモン注射の接種再開が長期的に困難になると考えられます。
そこで、更年期障害や乳汁分泌不全のために保険適用でメルスモンを接種されていた方は、もう一つのプラセンタ注射であるラエンネックの接種を検討する方も少なくないかと思います。
けれども、ラエンネックは肝機能の改善を目的とした注射剤となるため、更年期障害や乳汁分泌不全の治療に対しては保険適用外となります。
更年期障害や乳汁分泌不全でプラセンタ注射を検討している方は、漢方療法などのプラセンタ注射以外の治療方法も検討されてみてくださいね。
ラエンネック(注射剤)は、どうして在庫がなくなってきている?
今回のメルスモン注射剤の出荷停止の影響を受けて、もう一つのプラセンタ注射であるラエンネックに納入希望が集中しているようです。
そのため、ラエンネックの安定的な供給が難しくなっており、病院やクリニックへの納入数が制限されている場合もあるようです。
今後もラエンネックの安定的な供給が見込めるようになるまで、ラエンネック注射剤の在庫を整えることが、病院やクリニックによっては困難になることも考えられます。
以上の理由により、2023年2月現在、プラセンタ注射を取り扱っている病院やクリニックでは、プラセンタ注射の在庫がなくなってきており、投与本数の制限や新規の受け入れを制限しているところが多くなっています。
石井のプラセンタ注射体験談
私自身、女性特有の悩みがあり、プラセンタ注射を接種していた時期があります。
毎月のつらさに藁をもすがる思いで通院していたのですが、私はプラセンタ注射を続けることができませんでした。
私自身のプラセンタ注射に関する詳しい体験談をまとめておりますので、参考までにお読みいただけると嬉しいです。
プラセンタ注射を保険適用で接種されている方はもちろんのこと、美肌・健康のために接種している方にとっても、今回のプラセンタ注射剤の出荷停止や品薄は、困った状況ですよね。
まずはプラセンタ注射以外で何か良い方法がないか、医師に相談されてみてください。
プラセンタサプリメントなど、代用品を検討してみるのもいいかもしれませんね。