デトックスに!蓮根と小豆のもちもちも栗おこわ
ココロとカラダに、笑顔をプラス。
料理研究家 宮成なみ先生が綴る“かんたん”料理帖 「あしたのレシピ」。
「誰でも、いつでも、簡単に。」をコンセプトに、旬の食材や季節ごとのメンテナンスに嬉しいレシピをご紹介します。
今回のレシピテーマは「デトックス」です。 調理時間の目安:15分(※水戻し・炊飯時間含まず)
材料/2人分
米 | 2合 |
もち麦 | 1/2合 |
小豆 | 1/2合 |
蓮根 | 200g |
甘栗 | 100g |
切り餅 | 1個 |
酒 | 大さじ1 |
塩 | 小さじ1 |
ゴマ塩(お好みで) | 少々 |
※玄米で作りたいときの配合は、玄米2合、小豆1/2を水に浸してしっかり給水させ、後は一緒で水は3合のメモリのところまで入れてください。
※前日の夜に炊飯器にセットして、朝炊けるようにタイマーをかけるなら、作りかた「1」の小豆ともち麦(玄米)を水に浸す手間は省いて大丈夫です。
作りかた
- ボウルに小豆ともち麦を入れて半日ほど水に浸す。
※たっぷり水を吸わせておくのが、美味しく炊けるポイントの1つ目です。
水をしっかり吸わせれば、小豆は別茹で不要です。 - 米を研ぐ。もち麦と小豆の水気を切る。切り餅は1cm角に切る。蓮根は5mm幅のいちょう切りにする。
- 炊飯器の釜に米、もち麦、小豆、酒、塩を入れ、炊飯器のメモリ3合のところまで水を加える。角切りにした餅を加えて軽く混ぜ、蓮根、甘栗を米の上に載せて炊飯する。
- 炊き上がったら切るようにまぜてできあがり。器にもり、お好みでゴマ塩などを振ってください。
ポイント
小豆ともち麦は、米に比べて固く炊きあがってしまうので、十分に水を吸わせておくのが、ふっくら仕上がるポイントです。切り餅を加えることで、もち米がなくても炊飯器でもっちもちのおこわが作れます。
宮成先生のお料理コラム
デトックスに「種」のちから
デトックスに一番効果があるもの。それは種だと思っています。幼少の頃、庭に鳥がやってきて、よく実った果実をついばんでいました。それを見た祖母が「植物は足がないから移動できんやろ?ああやって鳥さんに美味しい実と種を食べてもらって空を飛んで、栄養たっぷりのフンと一緒に種をよその場所に落としてもらって、そこでまた芽吹くとよ」と教えてくれました。
米も小豆ももち麦も、すべて種です。祖母からの話を聞いたその後、豆系や種系の食べ物には食物繊維が豊富で、デトックスや腸内環境を整える働きがあることを知り、自然と命の循環ってすごいな!と感動したものです。
今回ご紹介するおこわは、実際によく作るレシピなのですが、このおこわと具だくさんのお味噌汁を食べた後のお腹のスッキリ感は、驚くほど違います。
味付けは塩だけなのに蓮根のシャクシャク感と小豆の風味、甘栗の甘味でごちそうおこわになります。腹持ちも良いですし、ぜひ、年末年始のお餅がたくさんある時期に、おもてなしの一品として作ってみてください。