天然のスポーツドリンク!ハイビスカス
ハーブのある暮らしで、毎日に彩りを。
ハーバリスト 岩橋たか子先生が綴るコラム「ハーブの庭」。
季節のハーブのおはなしやアレンジレシピなどをご紹介。
今回は、免疫ケアに嬉しい「ハイビスカス」のおはなしです。
夏の過ごし方で免疫力は変わる?
私たちのカラダは本来、気温の上昇とともに体温が上がらない様に汗を出すことで体温を下げる仕組みがあります。この代謝活動が活発になり血液循環と水分代謝が高まることでカラダのバランスがきちんと整うことになります。
でも、最近ではエアコンがきいた部屋で過ごすことが増え、汗をかく機会が随分減ってたことで、正常にカラダの機能が働かなくなり、自律神経やホルモンのバランスがくずれ冷えやだるさ、いわゆる夏バテに繋がることになります。ひいては免疫力が低下してしまい秋から冬にかけてインフルエンザや風邪などに罹患しやすくなるわけです。だからこそ夏の過ごし方が免疫力に大きく関わることに!
エアコンの温度の正しい設定、できるだけ汗もかく、そしてしっかり拭きとって、エアコンで急激に冷やさないようにします。また、大事な水分補給は、代謝を促すためにビタミンやミネラルを含むものを選ぶことがポイントとなります。ハーブティーならハイビスカスやローズヒップ、マテなどがお薦めですよ。
ハイビスカスは、どんなことにいいの?
カラダを動かすと乳酸という物質が生成され、体内のphバランスを崩すために疲労しやすくなると言われています。その乳酸をクエン酸が分解するので、疲労回復のためのスポーツドリンクとしてハイビスカスが使われてきました。ハイビスカスは天然のスポーツドリンクなのです。
また、ハイビスカスにはペクチンが多く含まれるので便秘改善だけでなく、私たちの免疫に大きく関わる「粘膜」を保護する作用があります。
解毒して免疫力をアップするハーブの一つとして、ぜひお薦めします。
ハイビスカス・コーディアル(シロップ)
ハイビスカスには、酸味となるクエン酸やルビー色のアントシアニン、粘液質のペクチン、カリウムなど代謝のキーワードがずらり!
ティーでそのまま飲んでもいいですが、コーディアル(シロップ)を作っておけば炭酸や100%果汁などで割ってすぐに飲めるので大変便利。
お子さんにはカルピスがお薦めです!早めに飲み切るなら作るときに加える糖分は少な目でも大丈夫です。
材料
- ハイビスカス 20g、水 400cc
- きび糖 適量、レモン半個※好みでビタミンCたっぷりのローズヒップを加えても相性が良いです。
- 保存用の密閉ビン
作り方
- お鍋に水を入れ火にかけ、沸騰したらハーブを加え、弱火で10分ほど煮出す。
- ハーブを濾して、また鍋に戻し、きび糖(適量)を加え少しとろみが出るまで煮詰める。
- 火を止める直前に、お鍋にレモンを絞る。
- 冷ましたら保存ビンに入れて、保管は冷蔵庫で。保存の目安は1週間程度です。
- 使い方は少量を炭酸などで割るだけ!
※ヨーグルトにそのままかけたり、ドレッシングにも使えます。