ストレスケアにハーブを。
ハーブのある暮らしで、毎日に彩りを。
ハーバリスト 岩橋たか子先生が綴るコラム「ハーブの庭」。
季節のハーブのおはなしやアレンジレシピなどをご紹介。
今回は、ストレスケアのためのハーブのおはなしです。
女性ホルモンと体の不調
私たちの体には、沢山の種類のホルモン(内分泌)が存在しています。その中でも、女性特有の不調の多くは「エストロゲン」や「プロゲステロン」が大きく関係しています。
初潮を迎えたばかりの女の子なら生理痛やニキビ、そしてPMS(月経前症候群)や更年期の不定愁訴など。
その原因はホルモンバランスの乱れによるものですが、乱れる=不調というより、乱れることで自律神経系(交感神経と副交感神経)のスイッチの切り替えや、さらには免疫系までその影響が及ぶことに原因があるのです。
その結果、肌荒れや生理痛、更年期障害(だるさ、めまい、発汗異常など)に繋がっていくことになるのです。
体に大切な3つのバランス
「自律神経系」・「内分泌(ホルモン)系」・「免疫系」。この3つのバランスは、私たちの体の健康維持に大きく関わっています。
何よりもこの3つのバランスの調整には「ストレス」がキーワードになるため、夜遅くまでスマホを見たり、飲食したりすることで、副交感神経にスイッチが入りにくくなり、質の良い睡眠がとれません。翌日の活動に支障が出てくることになります。
それから、自律神経が乱れ、体の機能に関係するホルモンの働きも悪くなり、不の連鎖で、免疫も低下していくことになります。
コロナ禍の今、予防対策の一環として正しい生活習慣を意識してみるといいですね。リラックスにハーブティーを飲む。そんな時間もぜひお薦めです。
ハーブティーでリラックス
どんな不調も、基本は「リラックス」してカラダ全体の調子を整えていくことが大事です。リラックスすることで血流がよくなり、体温が上がります。体温が1度低くなるだけで免疫が20%低下するといわれるほど温めることは大事な要素。
ハーブでは鎮静作用のある香りの成分やフラボノイドを多く含むカモミールやリンデン、レモンバーム、パッションフラワーまたペパーミントもスッとする香りで気持ちをアップして鎮静に導いてくれます。
生理痛やお肌などに炎症などのトラブルがあれば、ビタミンCをたっぷり含むローズヒップもお薦めです。ローズヒップはビタミンCの補給だけでなく、コラーゲン生成を助けてくれるフラボノイドも含まれるのでお肌の心強い味方です。
全般的にハーブにはフラボノイドが豊富なので血流を促してくれます。温かいハーブティーを飲んでリラックスすることで、カラダ全体の調子を整えてくれるでしょう。ゆっくり休んで、自律神経、ホルモン、免疫をしっかり整えて下さいね
「ハーブバスソルト」でリラックス
ご家庭に、購入したまま持て余しているハーブティー(茶葉やティーバック)はありませんか?自然塩があれば、この二つだけで素敵なハーブバスソルトを作る事ができます。
作り方:ソルト(1回分は約20g程)とハーブティーを混ぜるだけ。
使い方:ティーバッグならそのまま洗面器などに入れ、熱湯を注いで十分に抽出したあとに、湯船に戻します。
これだけで、香りも楽しめる簡単ハーブバスソルトのお風呂になります。
茶葉を使う場合は、ガーゼや布製の袋(口をしっかり縛って)を使うとお掃除が楽ですよ。
もしご自宅に精油があるならお好みの香りで更にリラックスできますね。但し、精油は数滴だけソルトに混ぜて使用ください。
※ご注意)ハーブティーは甘味料などが添加されていないものをご使用ください。香りがないもの、賞味期限が何年も前のものは肌トラブルの原因になるかも知れませんのでご注意ください。
素敵なハーバルライフを。