代謝の仕組みを知ろう
ハーブのある暮らしで、毎日に彩りを。
ハーバリスト 岩橋たか子先生が綴るコラム「ハーブの庭」。
季節のハーブのおはなしやアレンジレシピなどをご紹介。
今回は、代謝とハーブのおはなしです。
そもそも「代謝」とは?
代謝(メタボリズムmetabolism)とは、「作り替える」と訳されます。すなわち、体の中で起こる細胞が生まれ変わる仕組みのこと。
私たちが摂る食物がグルコースやアミノ酸などの栄養素に分解され、その栄養素が血液や細胞、ホルモンなど私たちが生きていくために必要な様々なものに、今のこの瞬間にも作り替えられています。
また、傷ついた細胞をはじめ不要となった食べ物のカス、水分、呼吸による二酸化炭素などは体の外に老廃物として排泄されますが、これもすべて「代謝」の仕組みの中で行われます。
「排泄」は代謝の基本
日ごろから、無農薬やオーガニックといった食材を意識する方も多くなりました。ですが、体にとって、農薬以外にも活性酸素、汚れた空気(PM2.5、排気ガスなど)や、加工食品などに含まれる添加物、薬物など多くの老廃物の原因となるものを私たちは日々何らかの形でとっています。
便利な文明生活の中では、避けられないものも多いのが現状。とらないというより、排泄することを意識することがポイントになります。排泄することにより、体内の循環機能が、当然ながらよくなるというわけです。
「デトックス」作用はハーブの得意分野!
老廃物が体にたまると、肥満をはじめむくみ、便秘からくる肌あれなど様々な不調が体に現れます。老廃物は私たちの血液やリンパ液を通って汗や尿などから排泄されるため、血液がサラサラであることが大切になります。こんな時にこそハーブたちがパワーを発揮!ビタミンやミネラルをたっぷり含むハーブティーは代謝に必要な水分補給にも最適です。
それだけでなく、その調整をスムーズにしてくれる植物化学成分をたっぷり含むため、血流がよくなることで、必要な酸素や栄養素が体内の必要な場所に運ばれ、新陳代謝を促進したり、利尿作用によるむくみ解消、また便秘を改善して老廃物排泄をサポートします。
さらにハーブティーは体を温めるため、リラックスすることにより代謝が促進されます。
「ハーブティー」でリラックスタイムを
ハーブには副交感神経にスイッチをいれてくれるフラボノイド成分も沢山含んでいます。 就寝する1~2時間前に、お好みのハーブティーでリラックスタイムを過ごすと質の良い睡眠に繋げることができます。それが代謝アップの秘訣でもあります。
リラックスには甘いカモミールやリンデン、ペパーミントなどがお薦め。そこにビタミンCをたっぷり含んだローズヒップをプラスすると翌朝にすっきり目覚める事ができそうです。
大好きなハーブを数種類ブレンドするテクニックもぜひ楽しんで下さいね。
素敵なハーバルライフを。