ハーブ&スパイスで温活
ハーブのある暮らしで、毎日に彩りを。
ハーバリスト 岩橋たか子先生が綴るコラム「ハーブの庭」。
季節のハーブのおはなしやアレンジレシピなどをご紹介。
今回は、冷えに関するハーブのおはなしです。
冷えは万病のもと
体温が1度下がると免疫力が30%下がるという研究報告もあるように、冷えると体に何かしら不調が起こりがち。「冷えは万病のもと」ともいわれますが、これは、体を冷やすと血管や筋肉が緊張して血流が悪くなることに原因があります。
私たちの体に必要な栄養素や酸素、ホルモン、免疫細胞などは、血液で全身に運ばれるのですが、冷えることによって血液循環が悪くなり、様々な体の働きが低下することになります。
栄養素が滞ると、元気も出ませんが、疲労回復、肌の新陳代謝、ホルモンバランスなどすべてに影響が出てきます。ホルモンバランスは自律神経や免疫とも密接に関わっています。
不調になる前に、日ごろから温かい飲み物や食べ物を摂るといった、「温める」ことを意識するとそれだけでも体調が違ってくるはずです。
ハーブ&スパイスを活用しよう
寒くて乾燥する時期は、体を温めるフラボノイド成分が多く含まれるハーブティーがやはり大活躍!年末にかけてイベントが増えますが、新型コロナの影響を考えると、今からしっかり体を温めて、免疫ケアをしたいですね。
体を温めるハーブは副交感神経にスイッチをいれて、血流をアップさせてくれるものが沢山ありますが、この時期はさらにスパイスを上手に取り入れると美味しく、しかも血流もアップさせてくれます。
好みのスパイスを、ハイビスカス、ローズヒップ、カモミールなどお持ちのハーブティーや紅茶、ミルクなどにプラスするだけでホットスパイスティーになります。
オリジナルのスパイス酒を作ってみませんか?
今回は、漬け込むだけで簡単にできるスパイス酒をご紹介します。
日本でいう「お屠蘇」。寒い冬を乗り切るために植物成分を取り入れる知恵は全世界共通です。
少量をお湯や炭酸で割って飲んだり、お料理やスイーツに使ったり、コーヒーやハーブティーに少量入れたり、そしてちょっと違った使い方として、ガーグル(うがい)剤にもなります。
体がポカポカ温まります。体調管理に、ぜひお試しを。
スパイス酒の材料と作り方
【材料】
・お好きなスパイス ※シナモン、カルダモン、スターアニス、ブラックペッパー、ジンジャーなど
・ガラス瓶 ※大きい瓶より、小さめのものでまずはお試し下さい。
・アルコール ※ウォッカやスピリタス、リカーなど
【作り方】
①瓶はあらかじめ熱湯で消毒しておく。
②瓶に用意したスパイスとアルコールを注ぐ。
※スパイスは瓶の3分の1程度。そして、アルコールは瓶いっぱいではなく、少し余裕をもって注ぐ。
③アルコール度数によりますが、1~2週間ほどで完成!
素敵なハーバルライフを。