爪のトラブルにハーブを。
ハーブのある暮らしで、毎日に彩りを。
ハーバリスト 岩橋たか子先生が綴るコラム「ハーブの庭」。
季節のハーブのおはなしやアレンジレシピなどをご紹介。
今回は、ネイルケアとハーブのおはなしです。
爪のトラブルは免疫低下のサイン
ふとした仕草の中で視線がいくことが多い手や指先。手や爪がつやつやと綺麗だとすべてが美しく感じるのは、きっと皆さまも同じではないでしょうか。最近はジェルネイルやつけ爪といった爪に負担をかけずにおしゃれを楽しむアイテムも多く出回っています。そんな爪のことをちょっと理解してあげるとグンとケア力もアップです。普段からのケアで輝く爪を手に入れましょう。
爪は髪とほぼ同じケラチンというたんぱく質成分からできています。二枚爪やひび割れなど爪のトラブルの多くは低体温や睡眠不足、乾燥、老廃物などが原因となる新陳代謝の低下から起こるとされています。これは爪のトラブルだけでなく、私たちのカラダを外敵から守る免疫系にも大きく影響してきます。
さて、そもそもトラブルにはストレスと栄養素が大きく関わっているわけですが、その栄養素はたんぱく質。もちろん同時にビタミンやミネラルも必要になり、特にケイ素が私たちの細胞を作る時に大きな役割を担います。そして、何よりストレスがかかると交感神経が優位になり血流が悪くなることでせっかくの栄養素も運ばれにくくなってしまうんですね。ということで、キーワードはストレスフリーと栄養素。
ケイ素摂取やコラーゲン生成に役立つハーブたち
ミネラルやビタミン摂取は多くのハーブが得意とするところ。
爪や髪にいいとされるハーブの代表は日本でも昔から飲まれてきたスギナになります。
ケイ素といわれる成分が多く含まれているのですが、これは爪や髪の組織をくっつける接着剤の役割を示すといわれる成分。このケイ素(シリカ)を取り入れた飲料水も最近売り出されてているようです。スギナは特に味の特徴がないため、他のお気に入りのハーブとブレンドして飲むことをお薦めします。
また、一緒にビタミンCとフラボノイドの相乗効果でコラーゲン生成を助けるとされるローズヒップもブレンドするといいですね。
この冬も「保湿」を意識した水分補給はやはり必要になってくるため、ビタミンとミネラルだけではなくフラボノイドも一緒にとれるハーブティーはきっと強い味方になるはずです!
「ネイルケア」は保湿を心がけて
内側からのケアと一緒に外側からもアプローチしましょう。
温めて血流を良くしたうえで、オイルトリートメントなどのケアで「保湿」を意識しましょう。温める時はお花のハーブ(飲まなくなった香りがよいハーブティー)などで洗面器にお湯をいれて手浴するとリラックス効果もあります。ローズマリーやミントなど爽やかな香りもリフレッシュに役立ちます。何より、冷え性の方にも最適です!
※注意)熱湯を入れたあと、少し時間をおくなど温度を確かめてから手浴してください。その時にハンドマッサージなど行うと更に血流がアップします。
素敵なハーバルライフを