夏バテを感じたら、ハーブでケアを。
ハーブのある暮らしで、毎日に彩りを。
ハーバリスト 岩橋たか子先生が綴るコラム「ハーブの庭」。
季節のハーブのおはなしやアレンジレシピなどをご紹介。
今回は、ハーブでできる夏バテケアのおはなしです。
夏は体の仕組みがフル稼働
夏は、年間で一番気温が高く、紫外線量も多い季節。
体温の調節や水分代謝、また紫外線からカラダを守るなど恒常性を保つための仕組みがフル稼働しています。
「夏バテ」を感じることがあれば、それは体内の健康を保つバランスが崩れてしまっているということ。
疲労を放っておくと、その結果、眩暈(めまい)、食欲不振、だるさなど、いろいろな症状がカラダに現れることになり、熱中症で取り返しがつかなくなるかもしれません。
「温めるハーブ」で夏を乗り切る?!
夏バテの具体的な症状は色々ありますが、その原因の多くは、ずばり「冷やす」ことによるものです。
夏はとにかく暑い! 暑いから、涼をとるためにかき氷やアイス、冷たい飲み物、食べ物をついつい口にしてしまいます。そうなると胃腸が冷えて血液循環が悪くなり、食べ物を消化する消化液も胃腸を守る粘液も出なくなります。
その結果、消化機能が衰え、食欲がなくなります。食欲がなくなると栄養が摂れなくなるので、エネルギーが作れなくなり、だるさ、消化不良、食欲不振の症状となり、負のスパイラルが限りなく続くことに・・・。
更に私たちのカラダ組織も代謝されなくなるので、シミやシワに拍車をかけてしまいます。温めて血流を促し、栄養素と酸素をどんどん血液に運んでもらうように意識するだけでもいいですよ。
「暑い夏だからこそ、意識して温かいものを摂る!」事も大事だと分かりますよね。
でも暑い時は、やはり冷たいもので、リフレッシュしたい!そんな時はハーブティーがお薦めです。
水出し、または熱湯で濃く抽出したティーを氷を入れたグラスに注いで飲んでみてください。最近ではハーブシロップも販売されているので、活用されてもいいでしょう。
※ジンジャーエールもハーブシロップを炭酸で割ったものです。
単なる水分だけではなく、ビタミンやミネラルもしっかり摂れて一石二鳥!しかもハーブは抗酸化成分であるフラボノイド類や、カラダの代謝の負担になるカフェインを含まないものが多いので、少々冷たくしても、カラダをそこまで冷やしません。
厚労省が水分として認めているひとつにハーブティーが入っているのも頷けますね。
ハーブとスパイスをたっぷり使ったピクルス
酸味は食欲を増進させ、疲労回復にも役立ちます。
普段のピクルス液に、シナモン、ローレル、セージ、ディル、バジル、ローズマリー・・・などを加えて、季節の新鮮な野菜を漬け込むだけで消化器系の代謝を促進するハーブピクルスの完成!
パプリカ、トマト、カボチャ、キュウリなど何でも漬け込んでみてください!きっとビネガー(酢)の酸味が夏バテを吹き飛ばしてくれるでしょう。
※普段のピクルスレシピにスパイスとハーブをたっぷり使って「オリジナルハーブ&スパイスピクルス」を完成させてください!
素敵なハーバルライフを。