生理前(PMS:月経前症候群)の冷えにおすすめのハーブ
ハーブのある暮らしで、毎日に彩りを。
ハーバリスト 岩橋たか子先生が綴るコラム「ハーブの庭」。
季節のハーブのおはなしやアレンジレシピなどをご紹介。
今回は、生理前(PMS:月経前症候群)にみられる冷えにオススメしたいハーブのおはなしです。
生理前はどうして体が冷える?
冷えは、生理痛などの不調に大きく影響しています。
生理前は女性ホルモンの働きでカラダが水分を貯めこみやすくなり、生理中は血液が経血として排出されるため、カラダが冷えやすくなります。特に、生理が始まる前~期間中は子宮内膜が剥がれるのと同時に基礎体温が下がるため、さらに冷えを感じるようになります。
また、体が冷えて体温が下がると血液の粘度が増し、その血液が体の外へ排出される時に痛みを感じやすくなるのです。
生理前の冷えから来る不調は、手足の冷たさはもちろん、疲労感、寒気、寝不足、イライラなど様々です。ただでさえ沈みがちな生理の前後は、カラダを温めることで、血流が良くなり、痛みを和らげるだけでなく、様々な不調を防ぐこともできます。
生理前は特に意識してカラダを冷やさないようにします。
そこで、一杯のハーブティー。温かいティーで、ココロもカラダも温まりリラックスに欠かせないサポーターとなってくれるでしょう。
カラダを温めるスパイスの王様「シナモン」と効果的なとり方
気温が低くなる秋・冬には、血流促進作用があるハーブやスパイスが特にお薦めです。ハーブの多くはこの作用を持っていますが、中でもスパイスの王様といわれる「シナモン」は、含まれる成分が血流促進に役立ちます。最近の研究では血糖の調整や抗腫瘍作用にも効果があるとされています。
そんな優れもののシナモンは、普段からお菓子や飲み物、料理など私たちの生活に欠かせないスパイスとなっています。
ご家庭にスティックやパウダーをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。効果を考えると、毎日とりたいスパイスですが、シナモンは脂溶性で作用も強いため、肝臓に負担をかけないように一日の摂取量(大人で約2gほど)を目分量にして使いましょう。
カラダを温め、香りにはリラックス効果があるので、お休み前のリラックスタイムに飲むのが効果的です。
シナモンチャイでポカポカ温活
チャイといえば、紅茶とスパイス。ただカフェインはカラダを冷やすので今回は紅茶ではなく、ノンカフェインのルイボスを使います。
スパイスは簡単にシナモンだけを使いますが、ご家庭に眠っているスパイス(ジンジャー、カルダモン、クローブ、ブラックペッパーなど)を加えると更に美味しさがアップしますのでお好みで加えてくださいね。
カフェインフリーの簡単シナモンチャイレシピ
【材料】(2杯分)
・ルイボス 大さじ2
・シナモンスティック 1本 ※パウダーなら小さじ1程度
・水 200ml
・牛乳 200ml
※ルイボスや牛乳で甘味は十分に感じますが、お好みできび糖やハチミツを加えてください。
【作り方】
① ルイボス・シナモン(スティックの場合は砕く)・と水を小鍋に入れて強火にかける。火にかける。
② 沸騰したら弱火にして2分煮る。
③ 牛乳を足して軽く混ぜる。
④ 中火にして沸騰寸前まで温める。
⑤ 茶こしでこしながらカップに注ぐ
温かいうちにシナモンの香りを楽しみながら召し上がれ。
素敵なハーバルライフを。