生理前(PMS:月経前症候群)の不快な便秘をケアするアロマ
アロマの香りで、ひとときの癒しを。
アロマセラピスト 園田真紀先生が綴るコラム「アロマで深呼吸」。
不調やお悩み・暮らしに寄り添ったオススメのアロマをご紹介しています。
今回は、生理前(PMS:月経前症候群)の便秘に役立つアロマのおはなしです。
生理前の不調を「毎月ことだから」と諦めていませんか?
生理前の不調を「毎月のことだから」と諦めていませんか?
女性が一生の中で、生理と向き合う期間はとても長いものです。
毎月のバイオリズムを健やかに過ごせるよう、心地よく続けられるセルフケアをご紹介します。きっと体が応えてくれるはず。
生理前の不調は、ホルモンの影響や生活習慣による「滞り」から
生理前になると、女性ホルモン「プロゲステロン」の影響を受けやすくなります。このプロゲステロンには、体の水分を溜め込むという性質があり、むくみや便秘などの原因に。
私たちの体は「体液やリンパ液などの不要になったものが滞った状態」になると、不調を感じます。
心や体は、巡りの良い状態を保ちたいものですね。
生理前にお腹の張りや便秘を強く感じてしまう方は、「お腹や骨盤周辺が滞ってるのかな?」と、生理の1週間くらい前から気にかけてみてください。
この滞りを解消するには、お腹や下半身を温めることが大切です。
入浴は湯船にしっかり浸かって、骨盤周りのストレッチを。また、巡りを妨げる固まりやすいもの(油物や甘いものなど)を控えて、水分(ハーブティー)や食物繊維などをしっかり摂りましょう。
そして、心地よくケアすることができるお勧めは何と言っても精油ケア 。香りがプラスされることで心と体が一気に緩まります。
消化に大きく影響する「自律神経」は、アロマテラピーでバランスを!
人が進化していく過程で備わった自律神経の働きには、狩猟民族として狩りに出かける時に働く交感神経、そして獲物を摂って帰り、休息をする時に働く副交感神経のバランスで保たれています。
ところが現代の生活は、様々な刺激やストレスに囲まれ、交感神経優位になる時間が非常に多くなり、消化機能が抑えられやすくなっています。そのため、胃腸のトラブルにつながることに。
ストレスによって、胃が痛い、もたれる、便秘や下痢になったといった経験はありませんか?
ホルモンバランスも乱れる生理前はストレスも感じやすくなっています。
そんな時には、自律神経のバランスを保ったり、体の滞りをケアしてくれるアロマテラピーを上手にご活用くださいね。
生理前の滞り女子におすすめ精油とマッサージオイル
滞っているものを流すお手伝いや、ホルモンや自律神経のバランスをサポートする精油はたくさんありますが、今回のおすすめ精油は「マンダリン」。
温州みかんの仲間で、オレンジよりも甘さを感じる優しい香りは、お子さんから高齢の方まで安心して使え、生理前の憂鬱を和らげ、自律神経を整えてくれることでしょう。
また、柑橘のモノテルペン炭化水素という成分による消化促進、特に便秘への作用や体の滞り(鬱滞)を改善してくれると言われています。
誰もに好まれるマンダリン、是非お手元に置いて活用ください。
お風呂上がりのゆるゆる便秘予防マッサージオイル(約3回分)
【材料】
●マンダリン 4滴
●ローマンカモミール 2滴
●ホホバオイル 30ml
●ボトル 30ml用
【作り方】
煮沸消毒したボトルにホホバオイルを入れて、マンダリン精油とローマンカモミール精油を入れよく混ぜて使いましょう。
【使い方】
お風呂上がり体が温かいうちにマッサージオイルを、たっぷりと手に取ってお腹のお臍を中心にして、「の」の字を書くようにゆっくりと大きく回しながらマッサージしましょう。
できれば、横になってお腹を緩めた状態で、香りで深呼吸しながらマッサージすることをお勧めします。