春の肌トラブルにおすすめのアロマ-ラベンダー
アロマの香りで、ひとときの癒しを。
アロマセラピスト 園田真紀先生が綴るコラム「アロマで深呼吸」。
不調やお悩み・暮らしに寄り添ったオススメのアロマをご紹介しています。
今回は、春の肌トラブルに役立つアロマのおはなしです。
お肌のSOSを見逃さないで

春は肌トラブルが起こりやすい季節です。
というのも、花粉やPM2.5、黄砂などのアレルギー物質の飛散によって、皮膚の免疫バランスが崩れてしまったり、季節の変わり目特有の寒暖差から、自律神経のバランスが乱れてしまったり。また、卒業・進学・転勤といった生活環境の変化による多忙やストレスから、ホルモンバランスが乱れやすくなるなど、肌トラブルを起こしやすい様々な原因が隠れているからです。
さらに夏に向けて紫外線量が急激に多くなるので、春はいつもより肌に目を向けてケアしていきたい時期ですね。
春の肌バランスの乱れとケア
春の肌のバランスを乱す原因には、主に次の2つが考えられます。
①外部からの刺激
花粉や黄砂などのアレルギー物質、空気の乾燥、紫外線
②内面からの乱れ
ストレス、胃腸の疲れや腸内環境の悪化、睡眠不足、ホルモンバランス
紫外線や花粉・黄砂などの外部からの刺激を避けるためにも、帽子やサングラス、マスクなどを着用して予防に務めることが大切です。
そして、空気が乾燥するこの時期にお勧めしたいアロマアイテムは、芳香蒸留水(フローラルウォーター)です。芳香蒸留水とは、精油を採る時に一緒にできる香りの成分を含んだ蒸留水のことです。それぞれ植物によって香りがありますが、今回は比較的手に入りやすい「ラベンダーウォーター」をご紹介します。
万能「ラベンダーウォーター」とは?

ラベンダーウォーターは、浴びてしまった紫外線のほてりを鎮めてシミを予防してくれたり、水分として保水してくれたりもしますので、お顔にスプレーして使えます。また、ちょっとしたストレスの時やひと息つきたい時にも、さっと手の平にとって鼻と口を覆って深呼吸するにもお勧めです。残り香が気にならない点も良いですね。
万能と言われるラベンダーですが、睡眠時にはベットサイドにスプレーすると、眠りの空間作りにも最適です(ラベンダーが苦手という方は、睡眠時に柑橘の香りもお勧めです)。
芳香蒸留水は、アロマセラピーの専門店や通信販売などでも購入できます。小分けにして外出先でも使えるようバッグに入れておけば、いつでも手軽に使えますね。
精油に関しては、妊娠中の方や低血圧の方は使用を控えることをお勧めしていますが、芳香蒸留水のラベンダーウォーターに関しては、特に禁忌がないのも良いところです。
ラベンダーは精油や香りの中では、なじみ深い代表ではないかと思います。「Lavo=洗う」という言葉が語源と言われているように、心の傷、そして身体の傷や痛みを洗い流してくれる香りとされています。花と花が重なり合わないように並行して距離を保ちながら咲く姿からも、ラベンダーの性質『心や体のバランスを取る』ということが伺えます。
また、肌にとっても万能とされ、脂性肌、乾燥肌のバランスをとったり、肌の炎症(日焼けや虫さされ)や傷、痛み(捻挫や打ち身)の緩和などに、優しくパッティングしたりコットンマスクするといった活用もできますし、生理前のホルモンバランスからくる吹出物ケアなどにもお勧めです。
しっかり香る-ラベンダースプレーの作り方
ラベンダーウォーターが手に入らない時は、手作りしてみませんか?手作りでも、しっかり香るラベンダースプレーの作り方をご紹介いたします。
用意するもの
●ラベンダー(ドライハーブ) 大さじ1〜1.5
●熱湯 50ml
●ウォッカ(ホワイトリカーでもOK) 5ml
●ガラス瓶(耐熱のもの) 1本
作り方
①煮沸消毒したガラス瓶にラベンダーを入れて熱湯を注ぎます。
②冷めたらウォッカを入れて蓋をして、日当たりの良い場所で時々混ぜながら1週間置いておきます。
③1週間経ったら漉(こ)して、スプレーボトルなどに入れて使いましょう。
※2週間を目処に使い切るようにしましょう