生理痛ケアにおすすめのアロマ-マジョラム
アロマの香りで、ひとときの癒しを。
アロマセラピスト 園田真紀先生が綴るコラム「アロマで深呼吸」。
不調やお悩み・暮らしに寄り添ったオススメのアロマをご紹介しています。
今回は、生理痛ケアに役立つアロマのおはなしです。
生理痛・PMSをなんとなくやり過ごしていませんか?
毎月、生理周期に伴ってやってくる、むくみやだるさ、痛みやメンタルの不調。
長い間、なんとなくやり過ごして付き合っていると、それももう「当たり前」という感覚に思えてしまうかもしれません。けれども、ひと月の中で必ず調子の悪い日があるので、予定しているイベントなども、心から楽しめなくなりますよね。
そんな調子の悪い日が一生を通して何日になるのかと考えたら、生理痛やPMSがあるのと無いのとでは、随分変わってきてしまいます。
ホルモンのバランスや体質は人それぞれ違うので、「仕方がない」と思う部分もあるかと思いますが、自分の中で先月より良い状態で今月を過ごしていけるようにしていきたいですね。
生理痛を上手にコントロール
女性ならではの生理痛。痛みの原因になるのは、体で作られるプロスタグランジンという生理活性物質が関係していると言われます。食生活や体質などによって、プロスタグランジンの作られやすさには個人差があります。
プロスタグランジン以外に大きく生理痛と関わっているのが血流です。生理中はプロスタグランジンの影響もあり、特に子宮周りの血流が悪くなっています。そして、経血を排出するために筋肉の収縮が強くなり、生理痛の痛みに繋がっているのです。
私たちが生理痛緩和のためにできることは、温めるケアから。特に靴下や腹巻きで下半身を、また、カイロで仙骨あたりを、痛くなる時だけではなく日常的に温めることが大切です。
アロマを使った「温めケア」と「リラックスケア」
アロマの香りを上手に使うことで、いつもよりお風呂にゆっくり入れたり、深呼吸できることで、心と体がぐっとゆるんでいきます。
そんな時に活用したい私のお勧め精油はマジョラム。マジョラムは、地中海沿岸が原産のシソ科の植物で、スッキリしたハーブ調の香りの中にかすかな甘みも感じられる精油です。
寒い冬はもちろんのこと、エアコンで冷えやすい夏場など、特に体の冷えが気になる時は、生理が始まる1週間前からお風呂にマジョラム精油を活用してみてくださいね。
生理痛のケアは諦めずに、しっかりと温めることを根気よく続けてみることから始めましょう。
入浴での使い方
材料
●無水エタノール(薬局などで購入できます)5ml
●マジョラム精油 4〜5滴
使い方
無水エタノールにマジョラム精油を溶かしてから浴槽に混ぜます。(アルコールは微量ですが気になる方はバスオイルを使いましょう)
お風呂上がりに下腹部のオイルマッサージ
材料
●植物オイル(ホホバ油やマカダミアナッツオイルなど)10ml
●マジョラム精油 2滴
使い方
植物油にマジョラム精油を混ぜて、お風呂上がりに下腹部と仙骨部に優しくマッサージしましょう。