更年期を助けるオススメのアロマ-ローズ
アロマの香りで、ひとときの癒しを。
アロマセラピスト 園田真紀先生が綴るコラム「アロマで深呼吸」。
不調やお悩み・暮らしに寄り添ったオススメのアロマをご紹介しています。
今回は、更年期に役立つアロマのおはなしです。
更年期世代に心地よいローズの香り
「香りの女王」と言われ、女性の憧れの香りでもあるローズ。
20代~30代では「良い香りだけど、ちょっと強すぎる…」と感じてしまう方も多いのですが、45歳を過ぎて50代になる頃にはローズの香りがとても心地よく感じたり、ローズの香りで癒されたといった経験をする更年期世代は少なくありません。
女性ホルモンのバランスは、不思議なくらい香りの感じ方に関係していたりするものですね。
心身の変化が顕著になる更年期
更年期を迎える頃、女性ホルモンのエストロゲンの低下は、女性の心とカラダに広く影響するようになります。その中でも肌のハリや髪にも関係してくるのが、エストロゲンの低下だけでなく、コラーゲン(タンパク質)の低下もあります。肌や髪のお悩みが出てきたらまずは意識してタンパク質を摂りましょう。そして、亜鉛やビタミンB、C、Eの積極的な摂取を意識したいですね。
また、更年期では「女性性への肯定感」が薄れがちになり、自信がなくなったり、意欲が薄れてくる時でもあります。そんな時には、ローズの香りがオススメです。
ローズの香りは女性を主役にしてくれる香りと言われ、自分を満たす、自身を中心に戻してくれる働きがあります。
先述したように、更年期に入る頃からローズの香りが「良い香り」と感じたり心地よい感覚になるのは、そんなローズの香りの効果があるからなのかもしれません。自分を後回しにして家族の事や、仕事、周りのことなどに頑張ってしまう…そんな方には、自分を大切にする為にもローズのアロマをぜひ活用していただきたいと思います。
高貴な香り「ローズ」
クレオパトラが愛したと言われるローズですが、その品種は10万種近くあるとも言われています。中でも精油として高貴な香りを放つのが ダマスクローズ(学名:ロサ・ダマスケナ-Rosa Damascena)という品種です。
精油の注油つ方法には2種類あり、水蒸気蒸留法で取られた精油を「ローズオットー」、溶剤抽出法で取られたものを「ローズアブソリュート」として販売されています。
精油の抽出方法が違うことで香りの印象も大きく変わります。ローズオットーはアブソリュートに比べて、優しくエレガントな香りの印象を受けます。また、ローズオットー1滴の精油を抽出するのに30~50本ものバラを必要とする為、とても高価な精油でもありますが、もたらす開放感や幸福感は格別のものです。
また、ローズオットーにはその特徴となるゲラニオールやシトロネロールという成分がある為、皮膚の弾力を回復させてくれたり、頭皮の毛穴の引き締めを促すだけでなく、ストレスによる免疫力の低下をケアしてくれるなど、更年期世代の女性にとっては特に嬉しい作用ばかりです。
ローズの芳香蒸留水を上手に活用しましょう
更年期にローズの精油を取り入れたいけれど、高価な精油は気軽に使えない…と感じる方もいらっしゃると思います。そこで今回おすすめしたいのが、精油成分が微量に含まれる「芳香蒸留水(ハーブウォーター)」です。
芳香蒸留水は精油濃度が低いですが、安全で使いやすいアイテムです。特にローズ芳香蒸留水は、女性に上手に活用していただきたい必須アイテムの一つです。
【使い方・活用事例】
- 化粧水としてそのまま、お風呂上がりや朝の整顔にゆっくり深呼吸しながら使いましょう。
- ルームスプレーとしてリフレッシュタイムや寝る前の枕元に置いておき、入眠時の芳香として使ってみましょう。
- 頭皮が日焼けした時や、汗やニオイが気になる時には頭皮スプレーとして。また、朝の寝癖直しとしても使えます。
- 少し薄めても良いですが、リネンスプレーとして衣類やアイロン時にも使えます。
- 車の中でのリフレッシュにも活用できます。