生理前・生理中のだるさにオススメのアロマ-ローズマリー
アロマの香りで、ひとときの癒しを。
アロマセラピスト 園田真紀先生が綴るコラム「アロマで深呼吸」。
不調やお悩み・暮らしに寄り添ったオススメのアロマをご紹介しています。
今回は、生理前・生理中のだるさに役立つアロマのおはなしです。
生理前や生理中にだるくてやる気が出ないのは、なぜ?
生理前や生理中に「やる気が出なくて、家事や仕事が捗らない」と感じた時、どう対処してますか?
ちょっとストレッチをしてみたり、コーヒーを飲んで休息したり、甘いものを口にしてみたりと気分転換をしてみつつ、自分が怠けてるのかな?これくらいで…。なんて思ったりしていませんか?
生理前の排卵が終わってからくる黄体期は、卵巣からプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌量が増えている時期。
この黄体ホルモンの増加は、脳の神経伝達物質といわれるホルモンにも影響すると言われており、生理前・生理中のだるさや気分の落ち込みなどの症状に繋がっていると考えられています。
まずはカラダの今の状態を受け取って
だるさを感じたり、もうすぐ生理だなという時期が来たら、女性ホルモンが脳にも影響している時期なんだなと意識しながら、「カラダを応援する方向」に気持ちを向けてみるのもいいかもしれません。
また、体に負担をかけることをやめてみるのもひとつです。
例えば、カフェインの入ったコーヒー等の飲み物をたくさん摂ってしまうこと。
これはひとときの休息によって元気になったように感じてしまうのですが、実はカフェインを排出するためにカラダへ負担をかけてしまうことに…。
カフェインの入った飲み物は1杯程度の嗜好品として楽しんだり、スッキリとするハーブティーに変えてみると良いでしょう。
その他、甘いものの摂り過ぎや、食欲不振でご飯を抜いてしまうと、血糖値が急激に変動するため、余計にだるくなったりイライラしてしまうので、こちらも要注意です。
体を応援するためのアロマ
アロマテラピーではそんな生理前・生理中の不調を軽くしてくれる精油や、気持ちをリフレッシュさせてくれる精油があります。体調や気分に合わせて、上手に取り入れて使ってみると良いでしょう。
精油を選ぶ際は、その時々の不調や状態に合わせて選んでいくようにします。
イライラしたり体の痛みを感じる不調には、エステルという鎮静の成分が入ったラベンダーやカモミールがオススメです。
また、気分の落ち込みを感じてしまうという方には、気持ちや体液をスッキリと流してくれる樹木系の精油や、心を元気にしてくれる柑橘系の精油を試してみてくださいね。
だるさから回復させてくれるアロマ-ローズマリー
だるさを感じたり、やる気が出ない時に私が一番使いたくなる精油が、ローズマリーです。
もしもお庭や身近にフレッシュのローズマリーがあるようなら、その葉を手でこすって嗅ぐだけでも十分に効果が得られます。
(ご注意:ローズマリー精油は血圧の高い方、てんかんのある方や妊娠中の方は使用を控えて下さい。)
ローズマリーは万能ハーブですので、お料理やティーにも使えますが、精油の代表的なものは、産地の違いや成分の違いで次の3種類に分けられています。
1.ローズマリーシネオール
北アフリカに多く呼吸器や感染対策が得意な精油。
2.ローズマリーカンファー
フランスが原産で筋肉を緩めることが得意な精油。少し刺激がある。
3.ローズマリーベルベノン
コルシカ島が原産でホルモン調整や肝臓に働きかける精油。
この3種類の中でも血流を助けて気持ちを集中させてくれたり、気力をあげてくれるのにお勧めな精油は、一般的に「ローズマリー」として販売されているローズマリーシネオールです。
生理前・生理中のだるさや体の重さ感じたり、やらないといけないけれどやる気が出ないという時にすぐにできるお勧めのケアは、ローズマリー(ローズマリーシネオール)の精油をティッシュに落として、胸元に入れてゆっくり深呼吸する方法です。
時間に余裕があるときは、次に紹介する簡単蒸気浴を試してみて下さいね。
簡単!スッキリ蒸気浴
【用意するもの】
●精油:ローズマリー(ローズマリーシネオール)
・洗面器の場合:2~3滴
・コップの場合:1~2滴
●熱湯 適量
●洗面器またはコップ(耐熱のもの)
●タオル 1枚
【ご注意】
ローズマリー精油は血圧の高い方、てんかんのある方や妊娠中の方は使用を控えて下さい。
【蒸気浴の方法】
1.洗面器に沸騰した熱湯を入れて、その中にローズマリーの精油を2〜3滴落とします。(コップの場合は1~2滴を落とします)
2.タオルを頭からかぶり蒸気をゆっくりと鼻から入れ深呼吸しましょう。
刺激が強すぎると感じたときはタオルを使わなくても大丈夫です。
鼻からゆっくり吸入することで呼吸が整い、血流も良くなって頭の中がクリアになってきます。