女性ホルモンは期限付きのお付き合い?!出合いと別れがある
女性ホルモンのこと、知っているようで知らないことも多いのではないでしょうか。
いつから私たち女性の体に存在して、どのくらいまでいるのか。
女性ホルモンの分泌量とともにお話していきます。
女性ホルモンバランスプランナー®の石井理夏(あやか)
女性ホルモンは期限付きのお付き合い?!
40年あまり。
これは女性が女性ホルモンとともに生きていく年月です。
女性の平均寿命は87歳(2018年)といわれていますが、その約半分に相当します。
女性ホルモンは女性を一生涯にわたってサポートするものと思いがちですが、実は期限付きのお付き合いなんです。出合いと別れがあるのです。
女性ホルモンの分泌量の変化
「幼少期」は男女差なく成長していく時期で、女性ホルモンは活躍していない時期です。
女性ホルモンとの出合いは、「思春期」。
女性ホルモンの分泌量は7、8歳くらいから少しずつ増えはじめ、個人差はありますが10~12歳で初潮を迎えます。
その後も20歳ころまでさらに増加し、それにつれて体も見た目も内面も大きく変化していきます。
月経や乳房のふくらみなどはまさに女性ホルモンの影響ですね。
ただし月経はくるようになったものの、この時期はいまだ成熟の途上。
子宮はまだ十分な大きさに発育しておらず、月経自体も不順で、排卵もあったりなかったりします。
このような状態は女性ホルモンの増加に伴って、10年ほどかけて徐々に成熟していきます。
20代になると女性ホルモンの分泌はピークに達し、次なるステージの「性成熟期」に突入します。
この時期は女性ホルモンのいわば黄金期。月経周期が安定し、排卵もコンスタントに起こるようになり、妊娠・出産にふさわしい体内環境が出来上がります。
また、みずみずしい肌やつややかな髪、丸みを帯びた女性らしい体型など、見た目にも女性の美しさが全開に。
恋愛、結婚、妊娠、出産、子育てと人生が大きく展開していく時期でもあります。
この性成熟期は約20年間続きます。
そうして次にやっていくのが、「プレ更年期」「更年期」です。
女性ホルモンが減少し、やがて卵巣からの分泌自体が止まってしまう、女性の体にとっては大きな変化となる時期です。
これまで女性の体内に当たり前のように存在していた女性ホルモンが急激に減っていくため、体だけでなく心も不安定になり、さまざまな不調が表れやすくなります。
月経が完全に終了してしまう「閉経」をはさみ、この時期は約10年続きます。
つまり10年かけて、長年のパートナーだった女性ホルモンとお別れをしていくのです。
思春期に始まった女性ホルモンとの二人三脚は、性成熟期を経て更年期に入り、約40年のお付き合いも「老年期」となって終了。
長いようであっという間のお付き合いなのかもしれません。
一生の女性ホルモンの量
女性が一生のうちに分泌する女性ホルモンの量はわずかティースプーン一杯程度。
約40年のお付き合いなのに、毎月、微量の繊細なバランスで成り立っているのですね。
女性ホルモン、なんだか愛おしく思えてきます。