生理直前になると、手足が冷えて寒気を感じます。
今回はお客様から生理前になると手足が冷えて困っていますとのご相談をいただきました。
生理が始まる直前、手足がいつも以上にひんやりとして冷たくなります。これはなぜなのでしょうか。
女性はホルモンバランスの変化によって、基礎体温が定期的に変化していて、生理前に熱っぽさを感じて、生理がくる頃には体温は下がります。
そして生理が始まると平熱に戻る場合がほとんどです。
生理前が始まる直前に寒気を感じるのは、ホルモンバランスの変化で体温が下がるからなんですね。
そうですね。とくに、生理が始まる直前に寒気を感じる方が多いです。
風邪と勘違いしてしまうほどの悪寒を感じる方もいるほどです。
通常は、排卵から約2週間後にプロゲステロン(黄体ホルモン)の量が減って低温期に入ると生理がくると言われています。
生理前は黄体ホルモン(プロゲステロン)が活発になります。その影響で、体温は上昇しますが新陳代謝は低下してしまいます。
そうなると血行が悪くなって体に冷えを感じるという仕組みです。
また、生理前の子宮には、受精卵を育むために、温度や栄養が集まってきます。そのため末端部分が冷えてしまうと言われています。
だから手足が特に冷たくなってしまうんですね。
ほかにも、生理前は自律神経が乱れがちです。たとえば生理前には感情的になったり、不安を感じたりと、精神面が不安定になりますね。
そうなると自律神経が乱れて冷えを引き起こしてしまいます。
生理前の冷えを和らげる方法はありますか。
とにかく生理前は「体を冷やさないこと」が大事です。
体を冷やす食べ物
白米
白パン
生野菜
アルコール
カフェイン
洋菓子
白砂糖
魚
肉の脂身
マヨネーズ
など
※お酒を飲むと体が熱くなって体が温まるのでは?と思いがちですが、これはアルコールに含まれているアセトアルデヒドの作用によるもの。
アセトアルデヒドには、血管を広げる働きがあります。血管が広がり、血流が良くなると皮膚がほてって熱が放出され汗が出ます。
汗がでると体温が低下するので、より冷えを感じる恐れがあります。
また、体を温めるアイテムを身に着けるのもおすすめです。
とくに血管が肌の近くを通っている【首・手首・足首】を温めると良いと言われています。
お腹は内臓が集まっているので、ここを温めることで血行が良くって代謝が上がり、冷えが和らぐなどの効果が期待できますよ。
体を温めるアイテム
ネックウォーマー・スヌード
ハンドウォーマー
レッグウォーマー
腹巻
そしてホルモンバランスが乱れないようにストレスを感じないことも大切です。
ストレスを感じるとホルモンバランスが乱れてしまいますので、寒気を感じているときは適度な休息をとって体をいたわってくださいね。
生理前の寒気は、一時的なものなので生理が始まると冷えを感じなくなることがほとんどです。
風邪やほかの病気の寒気と、生理前の寒気を見分けるために、基礎体温を日ごろからつけることをおすすめします。
基礎体温をつけることで、PMS(月経前症候群)の症状が出やすい時期がわかってくるので、いろいろな対処ができ、安心感につながりますよ。
生理が始まっても寒気がおさまらないときは、風邪の可能性や妊娠の初期症状という可能性もあります。
妊娠すると、子宮に血液や栄養分が集中するので、寒気を感じることがあります。
もし、妊娠しているのに風邪と勘違いして、薬を飲むのは赤ちゃんに影響を与えることがあるので、妊娠の可能性がある場合にはお医者様に診てもらうことが大切ですね。